2019年05月27日

― コラージュ作家 山本佳世の Mail Letter vol.20 ―


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LUSiKKA便り vol.20 / 2019.5.27

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新緑が眩しい季節になりましたが、
皆さまお変わりございませんか。

最近ハッカ飴にはまっています。
適度な甘さとスーっとした清涼感がクセになり…。
子どもの頃に食べた缶入りドロップの中のハッカ飴は真っ白でしたが、
今のお気に入りは葉っぱの形をしていて“透石膏”に似ています。
久しぶりに口にしましたが、
昔から好きな味だったことを思い出しました。
味覚は遠い記憶に繋がりますね。

さて、今回は同時期に参加するふたつのグループ展のお知らせがあります。
いつものように巷の気になる展覧会もちょこっとご紹介いたします。
では、しばしおつきあいいただけると幸いです。


♣…♥…♦…♠… グループ展のお知らせ ♣…♥…♦…♠…


「Be happy!」

“縁起物や運を招く”をテーマにさまざまなジャンルの20名の作家達がユニークな作品を展示。
私は世界のハッピーアイテムをテーマにコラージュ作品をつくりました。
たとえば四ツ葉のクローバー、うさぎ、ブタ、ベニングダケetc…。
それらのコラージュ作品を集めたミニブックやペーパーグッズも展示販売します(会期の初日と最終日は在廊しています!)。

会場:アート○美空間Saga/神戸市中央区下山手通2-13-18 観音寺ビル1階
   078-321-3312
   http://www.saga-beauty.com/
会期:2019年6月1日(土)〜 6月9日(日)
  (初日15:00-18:00オープニングパーティがあります)
時間:11:00-18:00

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「Luna Park」

「Luna Park」=“夜の遊園地”をイメージしたオブジェ・人形・絵画作品のグループ展です。総勢40名のアーティストのイメージするそれぞれの“ルナパーク”が繰り広げられます。
私は、この世界のどこかに存在しているかもしれない夢のような遊園地をコラージュで表現してみました。こちらでも関連のミニブックやペーパーグッズなど展示販売予定です(6月上旬から)。
会期が長いですのでご都合つけばぜひ!(“夏の天体観測展”という展示も同時開催しています)

会場:ギニョール/大阪市北区中崎2-3-28 2階 06-6359-1388
   http://guignol.jp/
会期:2019年5月31日(金)〜 6月30日(日)[月・火休み]
時間:12:00-19:00

フライヤー1.jpg


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_|*+*+*+*|_  気になる展覧会  _|*+*+*+*|_


「タイムライン―時間に触れるためのいくつかの方法―」
http://artandarchive.com/timeline/

“時間の経過とともに作品に起こる変化をどうとらえるのかという問題に迫ろうとする展覧会”という一文とフライヤーのビジュアルに惹かれました。京大の博物館での展示というのもちょっと興味があります。

会場:京都大学総合博物館/京都府京都市左京区吉田本町
会期:2019年4月24日(水)〜6月23日(日)[休館日/月・火]
時間:9:30-16:30(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般400円


「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展
https://rutbryk.jp/

北欧・フィンランドを代表するアーティスト、ルート・ブリュックの展覧会です。ネットで初めて見て陶板絵の美しさに魅せられました。
先日、Eテレ「日曜美術館」でもちらっと紹介されていました。
その色と形のコラージュをこの目で見てみたい!と思える展覧会。

会場:東京ステーションギャラリー
会期:〜 2019年6月16日(日)[休館日:月曜]
時間:10:00-18:00(金曜は20時まで開館、入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般1,100円

嬉しいことにこの展覧会は9月7日〜10月20日まで伊丹市立美術館で巡回されます。見逃さないようにしなくては! 楽しみです〜。
https://artmuseum-itami.jp/exhibition/schedule/14961/
(2020年には岐阜と福岡の方でも巡回されるようです)


Vol.20、読んでいただきありがとうございました。
爽やかな季節もあと少しですね。
梅雨や暑さ対策もそろそろ…。
季節の変わり目どうぞご自愛ください。
ではまた。



【関連する記事】
posted by lusikka at 22:40| 大阪 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月30日

平成最後の日に。

平成ももうすぐ終わりですね。

昨日、「昭和の日」が誕生日でした。

私はバリバリ昭和の生まれですが、今年は平成が終わる一日前に誕生日だったこともあり、これから先も記憶に残りそうです。
せっかくなので記念に即興でコラージュ作りました。

タイトルは単純に「Goodbye Heisei! Hello Reiwa!」です。
令和が平和で過ごしやすい時代でありますように。という思いで作りました〜。

平成のおばさんが、向こうからやって来る令和のみんなにバイバイしてるって感じです。
ほんとうは令和の宇宙にもうちょっといろんなものをコラージュしたかったんですが、これから実家へ行くので時間がありませんでした。

Goodbye Heisei!.jpg

ゴールデンウィークは友人たちと“ふちがみとふなと”のライブへ行くのが唯一の楽しい予定で、あとは多分、父を訪ねて特養へ行くか、親戚のゆる〜い集まりがあるぐらいです。でも母と普通にご飯食べるのも最近では貴重だなぁと思ったりもしてます。

では皆さま良いゴールデンウィークを!








posted by lusikka at 19:41| 大阪 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月05日

久しぶりの東京 その2

東京行きのもうひとつの目的として「岡上淑子 沈黙の奇蹟」展がありました。

東京都庭園美術館はこれで確か三度目ぐらいでしょうか。
いつ行っても素敵なところです。

旧朝香宮邸ということで、『内部の改造は僅少で、アール・デコ様式を正確に留め、昭和初期の東京における文化受容の様相をうかがうことができる貴重な歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されています。』とあります。

館内はいたるところにアール・デコ様式が施され、形状の美しいシャンデリアや回廊など、見てまわっているだけで優雅な気持ちになります。
そんな美術館に飾られた岡上淑子(おかのうえ としこ)さんのモノクロームのコラージュ作品が栄えない訳がない! 作品と場所との相性が素晴らしく一致した展覧会でした。この場所を企画した方の勝利ですよ、これは。

いろいろ資料を見ると、岡上淑子さんもまた、コーネル同様マックス・エルンストにかなりの影響を受けていることが分かります。瀧口修造に見出された彼女は、エルンストの作品を見せられ、文字通り“魅せられた”のでしょうね。

現代においては人間の体に動物の頭をすげ替えたようなコラージュは珍しくないけれど、戦後間もなくの日本でそれを実行した岡上さんは、やはり日本国内においてコラージュの第一人者といえるんでしょうね。その才能をいち早く掘り起こした瀧口修造の目利きも凄いといえます。瀧口から絶賛された彼女はその後一定の時期に集中して素晴らしい作品の数々を残しています。

実際コラージュに使われた雑誌のページも展示されていました。元の写真を見ると、最初に目にした時の岡上さんのひらめきが手に取るように分かる気がします。たとえば、二人のウェディングドレスをまとった幸せそうな女性がカーテンの向こうに見える窓外の景色を、ガイコツが整然と並んだ奇異なものにしたらどんなにか面白いことでしょう!って感じでしょうか。

たくさんの作品を一堂に見ることで、岡上淑子さんの創作の泉のようなものに触れられた気がします。作り進めていくうちに最初は影響を受けたであろうエルンストから離れて、徐々に自分ならではの世界を表せるようになっていったのでは…。作品には気品があって女性ならではの視点が窺えます。

ただ、とても惜しいのが結婚と同時に公のアートの世界から姿を消されたこと。その後新たにコラージュ作品を創作されなかったことです。
結婚後に描いた絵画や写真なども展示されていて上手ではあるけれど、それらはやはりコラージュほどの輝きは放っていないように見えました。

かなり前に大阪のThe Third Gallery Ayaで初めて作品を見て、ご本人ともお会いできたことは今となってはとても貴重な機会でした。後に大きな展覧会が国内外でこんなに数々展開されるとは!? ギャラリーの方も凄いアーティストが埋もれている!と思って企画したんでしょうね。

何を話したのか記憶にないんだけど、もの静かでとても品のある女性だったことは覚えています。今もご存命ではあるけれど、これから先、新作が発表されることは多分もうないでしょう。戦後短い期間に彗星のように一時代を築かれた後、ひっそりとされていたのに近年この騒ぎ方はいったい何なんだろうという気もします。海外からじわじわと広まってきたんでしょうか。そもそもコラージュ自体、20年前の日本では「コサージュ?」と言われたぐらい認知度が低かったのに徐々に広く知られるようになってきました。まぁそれだから私もコラージュ作家です、なんて以前に比べ平気で名乗れるようになったんですけどね。

今回、たくさんの方が展覧会に来られているのを見て、このコラージュというシュルレアリスム的なアートの手法について、いったいどのように捉えているんだろう?と思いました。コラージュという手法が多くの人に知ってもらえる大きな機会を、日本人の作家として岡上淑子さんが作ってくださった功績は希有なことなんでしょうね、きっと。私はその足元にも及びませんが、一人のコラージュ作家として感謝しないとなぁと心から思います。

展示の最後に岡上さんの強いメッセージ性のある一文が記されています。
私はこのひとつひとつの言葉に胸をつかれました。これからも何度も反芻して心に留めておきたい一文になりました。

「コラージュ−他人の作品の拝借 鋏と少しばかりの糊
 
 芸術…芸術と申せば何と軽やかで何と厚かましい純粋さでしょう

 ただ私はコラージュが其の冷静な解放の影に、
 
 幾分の嘲笑をこめた歌としてではなく、

 この偶然の拘束のうえに、意志の象を拓くことを願うのです」



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posted by lusikka at 22:12| 大阪 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする